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十五夜と満月

 昨日は満月、そして、十五夜でした。しかし、私の地域では雨降り。夜になっても天候は回復せず。お月様は厚い雲の向こう…。それでも、スーパーで月見団子やおはぎ、ススキを買っている人を見ると、ちょっと嬉しくなりました。七夕と同じく、生活・風習・文化の中に、天文があることが実感できる。天文・宇宙ファンであろうとなかろうと。嬉しいと感じます。

 さて、冒頭で、満月、そして十五夜と書きました。十五夜(中秋の名月)=満月ではないのか。そうとは限りません。ここで出てくるのが旧暦。旧暦では、7月~9月までが「秋」とされます。そして、旧暦の8月15日の月を中秋の名月・十五夜として、愛でていたのが今も続いています。旧暦は月の満ち欠けを基準にした暦ですが、現在は地球が太陽の周りを公転するのを基準とした太陽暦。旧暦を太陽暦を合わせると、ずれが生じます。さらに、旧暦でも、月の満ち欠けの周期や月が地球を回る軌道が楕円軌道であることなどから、旧暦の8月15日が必ずしも満月にならないことは少なくありません。

・更に詳しく:アストロアーツ:【特集】月を見よう

 ところが、今年はちょうど旧暦の8月15日が満月に当たりました。それが昨日、9月12日。ということで、満月の中秋の名月を観たかったのですが…残念。

 十五夜は残念な結果でしたが、まだ来月、十三夜があります。十三夜は旧暦の9月13日の月のことで、この月もまた美しいと、古来から人々が愛でていました。十五夜は中国から伝わった風習ですが、十三夜は日本独自の風習です。10月9日が今年の十三夜。この日は晴れるといいな。

 さて、この秋は、お月見のほかにも宇宙の話題が多いです。と言うのは、またしてもBSプレミアム!9月18日にISSとの生中継などの特番「宇宙の渚」を中心に、宇宙番組がテンコモリ。夏の「北欧スペシャル」も凄かったですが…、今度は宇宙ですか!北欧に引き続き、私ホイホイじゃないですか!!

 と言うことで、まずは今夜の「コズミックフロント」を観てきます。今週は、深夜に総合でも「コズミックフロント」が再放送されています。これまで観たことがない方も、是非どうぞ!いい番組です。秋の夜長、宇宙の謎に浸りましょう。
NHK宇宙チャンネル
by halca-kaukana057 | 2011-09-13 20:57 | 宇宙・天文

切手で星座を楽しもう

先日、こんな切手が発売されました。
日本郵便:特殊切手 「星座シリーズ 第1集」の発行

 星座の切手ですと!反応せずにはいられませんでした。

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 買いました。星の部分は箔押しになっていて、キラキラ光ります。きれいです。

 今回は夏の星座を集めています。さそり座、こと座、わし座、はくちょう座、ヘルクレス座(ギリシア神話では”ヘラクレス”と呼ばれますが、星座名は”ヘルクレス”)などの有名どころから、いるか座とちょっとマニアックな星座も。いるか座は私の好きな星座のひとつ。わし座のアルタイルのそば、4つの星が小さなひし形を作っているのが目印です。小さいけれど、このひし形を目印に探すと結構見つけやすいです。

 さて、10個目の星座に「うおつりぼし」という名の星座があります。国際天文学連合が定めた88の星座には含まれていません。日本古来の、日本固有の星座です。さそり座のS字型の部分を、釣り針に見立てています。「魚つり星」の他にも「鯛つり星」、「漁星」と釣りに関係のある名前で呼ばれています。

 また、さそりの尾の先にあるλ星とυ星は、中国地方で「おとどい星」(兄弟星の意)と呼ばれています。鬼婆に追われた2人の兄弟が、天に祈ると天から釣り針の付いた鎖が降りてきたので、それにつかまり空へ逃げ星になったという伝承があります。さそり座のS字を、天から降りてきた鎖に見立てています。
 また、ポリネシアでは、巨人マウイがクック諸島のひとつであるトンガレヴァ島を、太平洋の中から引き上げた釣り針とする伝承があります。

 星座の物語というと、ギリシア神話が多いですが、ギリシア神話以外の星の呼び名・伝承も、各地の人々の暮らしと結びついていてとても面白い、興味深いです。

 この星座の切手はシリーズ。今後、どんな星座が取り上げられるか楽しみです。これも集めることに決定しました(またしてもコレクターか!w

 魚つり星とさそり座に関して、国立天文台の渡部潤一先生のエッセイもあるのでどうぞ。渡部先生は、雑誌などに数多くの天文コラムを連載していますが、どれも読むたびに宇宙・天文の面白さを感じられる文章で大好きです。
三菱電機サイエンスサイト DSPACE / コラム:星空の散歩道Vol.67 南の空に輝く魚釣り星:渡部潤一



・第2集:秋:切手で星座を楽しもう 第2シーズン
・第3集:春:切手で星座を楽しもう 第3シーズン
by halca-kaukana057 | 2011-07-14 22:41 | 宇宙・天文
 昨夜NHK総合で放送された、「世界ふれあい街歩き」は、フィンランドの首都・ヘルシンキが舞台。勿論しっかり録画して観ました。

 この番組は、いわゆる世界の観光ガイド的な番組…とはちょっと違う。観光ガイドに載っているような場所よりも、街をひたすら歩いて、その雰囲気や街で出会った人々との会話などを中心に紹介している。訪れる場所も名所よりも、隠れた興味を惹くところ。そんな番組であるところがまず気に入った。

 ナレーションとともに、街を歩いていく。今回のナレーションは、女優の田畑智子さん。すれ違う人々に「おはようございます」「こんにちは」「可愛いワンちゃん」と語りかける(勿論後付けのナレーションですが)。そのナレーションを聞いていて、ついついフィンランド語で「Hyvää huomenta!」「Päivää!」とテレビに向かってつぶやいてしまうw私も一緒に、ヘルシンキの街を散歩しているみたい。カフェでコーヒーを飲んでいる人(朝から晩までコーヒーを飲んでいる人が続々出てくる。さすがはコーヒー消費量世界一w)、ヘルシンキ中央駅の構内で屋台を出して、ベリーや野菜を売っている人など、出会った人々が話すフィンランド語を、真剣に聞き取ってしまいました。でも、わかる単語はちょっとしかない。なので、またしてもテレビに向かって「Kiitos!」「Nakemiin!」「moi moi!」などとわかる単語をありったけつぶやいてましたw

 番組を観ていて、ヘルシンキは結構坂道の多い街なのだなと感じた。消防署で、昔は馬車が消防車で坂を駆け下りて出動していたなんて話も。その坂道の多い街を、トラムを運転するのも大変そう。でも、坂の向こうには何があるのだろうと思って、そのまま上ってしまいそうだ。さらに、面白かったのが海でじゅうたんを洗濯するおばさん。じゅうたんを洗濯する場所が海に設けられていて、さらに、ヘルシンキ市がじゅうたん用脱水機まで用意。じゅうたんを干す物干しもあって、翌日取りに来る…。じゅうたんを海水で洗うというのにびっくり。さらに、脱水機を市が用意したと。凄いなヘルシンキ。

 それ以上に驚いたのが、公共サウナの外で涼む人たち。バスタオル一枚で。日本にも銭や温泉での"裸の付き合い"文化はあるけれども、人々が行き交う道路で、老若男女がバスタオル一枚でビール片手に涼んでいる。おそろしやサウナの国。でも、そんな公共サウナも減ってきているのだそう。この光景には驚きますが、なんだか寂しいです。

 また、日光浴をしている人も多かった。日本では熱中症にならないように、屋外にいる時は暑さ対策をしっかりと…なんて騒いでいるのに、ヘルシンキではそんな様子は一切無い。日焼けしてもお構いなしの様子。それだけ、夏の太陽のありがたさを実感しているのだろう。私も寒い地域に住んではいるが、日本のそれとフィンランドは全く違うのだと実感しました。
 ちなみに、番組内で二重扉のドアがいくつか出てきて、驚いたナレーションが入っていましたが、寒い地域ではごく普通に見られます。一般家庭も、コンビニでも、デパートでも、ファミレスでも本屋さんでも、二重扉でないと冬は寒いし、吹雪で雪が入ってくるのを防ぐことが出来ます。二重扉でないところもありますが、やはり二重扉だと、吹雪の中歩いてきて、中に入る前に雪を落として入ることができます。(そういえば、南国出身の友達が遊びに来た時、二重扉に驚いてたなぁ)

 以前書いたことがありますが、いつかフィンランドに行ったら、ただ観光地を廻るのもいいけれど、街や暮している人々の雰囲気、様子、気候や自然等に触れる旅をしたいと思っている。街の空気そのものに。フィンランドでなくても、他の場所でも。同じ地球上の土地だけど、人種も言語も文化も人々の暮らしも異なる。どんなところが異なっていて、その根底には何があるのだろう?その違いに、触れてみたいと思っている。もしかしたら、日本とあまり変わらないところもあるかもしれない。それは何だろう?旅先では、そんなことをよく考えている。「世界ふれあい街歩き」は、そのような視点で擬似旅体験を楽しめる番組だなと感じました。

 そういえば、建物に「カレワラ」のクレルヴォとポヒョラの彫刻があった。ナレーションでは「魔よけになりそう」と言っていたが、どうなんだろう…?あと、消防車に「SISU」と書かれてあった。「SISU」…"スオミ(フィンランド)魂"。粘り強い、不屈の精神を意味する言葉です。街と人々の安全を守るため、決して諦めず、不屈の精神で火災や災害に立ち向かう…という意味が込められているのでしょうね。カッコイイです。

NHK 世界ふれあい街歩き ヘルシンキ
 再放送は、総合テレビで8月6日(金)、午後4時05分~4時50分。お見逃し無く!!



 最後に、フィンランド関係情報として、毎年恒例「フィンランドカフェ」が今年も開催されています。毎年、冬に期間限定でしたが、なんと今年は期間限定ではありません!!やった!「代官山プラザ」地下1階にて営業中。今年こそ行くぞ!
United-Destinations:Finland Cafe 2010 代官山
by halca-kaukana057 | 2010-07-31 22:25 | フィンランド・Suomi/北欧
 久々に作ってみたネタです。世の中はすっかりクリスマス。寒い季節になると、欲しくなるのが温かい飲み物。フィンランドには、「Glögi(グロギ、グロッギ)」という冬、特にクリスマスシーズンに飲まれるホットドリンクがあるのだそうです。ホットワイン(グリューワイン)はヨーロッパではポピュラーな飲み物。フィンランドでも飲まれますが、アーモンドとレーズンが入っているのがフィンランド流らしい。フィンランドでは勿論手作りもされますが、瓶に入っているものをそのまま温めるだけのものや、入れる香辛料のセットが売っているのだそうです。そういうものは、私の周りでは見当たらない。日本にあるもので作れないのだろうか。と色々検索してみたところ、作れるようです。ただ、検索した結果、使われている材料がそれぞれ異なる。どうやら、各家庭によってレシピが異なるようだ。日本のお味噌汁やカレーのように(多分)。ならば、それらのレシピを参考に、自分なりのグロギを作ってみよう。というわけで、作りました。


【材料】*分量は、お好みで調節してください。
・赤ワイン
・レーズン(干しブドウ)
・アーモンド
・クローブ
・シナモン(クローブとシナモンは粉でもOK)
・しょうが(すりおろしたものでOK)
・砂糖
・レモンの輪切り(防腐剤が皮にかけられているので、国産がベター。輸入ものなら、よく洗って)

【作り方】
1.材料全てをお鍋に入れ、5~10分、沸騰しないように温める。
2.ワインに香りがついて、温まったら、出来上がり。

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Kippis!/乾杯!

 飲んでみた。とても温まります。寒い冬にピッタリです。レーズンとアーモンドはスプーンですくって食べてください。ワインの味がしみ込んで、とても美味しいです。アーモンドはおつまみ感覚で食べられます。これは癖になりそう。またレシピをアレンジして作ってみたい。

 お酒の苦手な方や、お子様にはカシス(ブラックカラント・黒すぐり)やブルーベリーなど、ベリー系のジュースでも作れます。私も、今回グレープジュースを少し入れました。

 以上、私独自のレシピで作りました。本場フィンランドのレシピで作ったのも飲んでみたいな。輸入食材店で、香辛料セットが売っていないかなぁ。きっと今頃、フィンランドのあちこちでグロギが飲まれているに違いない。外は雪が降って寒い。温かい家の中で、グロギを飲みつつ、家族とゆっくりとした時間を過ごしているのかもしれない。

 とても簡単なので、寒い日に是非どうぞ!みんなも作ってアラモード♪(番組が違うw)

 それでは、楽しいクリスマスをお過ごしください。Merry Christmas! Hyvää Joulua!


 レシピは以下のサイトを参考にしました。ありがとうございます。
メルのメモ:フィンランドのクリスマスワイン
Kippis!:Glögiで温まりましょ~♪
makon makoisia herkkuja:グロッギのエキス作り
北極星を真上に見上げて:寒い季節にグロギをどうぞ
scope:iittala / Tsaikka ホルダー付グラス
by halca-kaukana057 | 2009-12-24 22:40 | フィンランド・Suomi/北欧

宇宙に日本の文化を

 おととい野口総一宇宙飛行士を乗せて打ち上げられたソユーズ。今朝、ISS(国際宇宙ステーション)に到着、無事ドッキング成功しました。7:48頃、朝のニュース(TBS)でドッキング成功の速報を観て、仕事なので出勤。(しかも、番組には古川・星出・山崎飛行士が4期生となった宇宙飛行士選抜試験で、最終選抜に残った「中年ドクター宇宙飛行士受験奮戦記」の著者である、医師の白崎修一さんが出演。驚いた。)
 その後、日本時間9:30にハッチオープン、野口さんら3飛行士がISSへ。その様子がどうなったのが、お昼休みに携帯のワンセグでニュースを観たのですが…ご飯を食べつつ顔がニヤけてしまいました。

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!!?

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サンタがいっぱい!!!

JAXA:野口宇宙飛行士らISS長期滞在クルーがISSへ入室、長期滞在開始! (2009年12月23日)

 野口さんが、サンタ帽をかぶり、プレゼント袋を持ってハッチから登場!さらに、ロシア人飛行士のコトフ船長、アメリカ人のティモシー・クリーマー飛行士もサンタさん。クリスマスも近いし、「宇宙で暴れたい」と言っていた野口さんならきっと何かやってくれるだろう…と思っていたのですが、本当にやってくれました。

 これから、約5カ月のISS長期滞在が始まります。船外プラットホームも付き、完成した日本の実験棟「きぼう」内で様々な科学実験を行ったり、広報活動も。さらに、宇宙で日本の文化を普及したいと、お正月や節分などの慣習もするんだとか。ISSには今、アメリカ・ロシア・日本の3カ国の宇宙飛行士が滞在しています。ISSはその名の通り、グローバル、インターナショナルな場。だからこそ、自国の文化を大切にしたい。季節のないISSでも、日本で感じるのと同じように季節を感じられるようなことをしたい。ISSだけでなく、今後、月や火星などに人間が行くとして、そこでは「日本から来た」というよりも、「地球から来た」という意識の方が強くなるだろう。でも、地球のなかに沢山の国があり、日本という国があって、自分はその国の文化の中で育った。「地球から来た」のはその通りだけど、その自分の根底にあるのは日本の風土や文化。宇宙という未知の、危険で厳しい環境に行くからこそ、自分の根底にあるものを大事にしたくなる…のではないかなと、私は感じました。

 おとといの記事で、今朝ISSとソユーズのランデブーが見られると書きました。見ようと早起きしました。しかい、空はほとんど曇り。しかも、見える時間になってさらに雲が流れてきた…。何とか一瞬だけ、ISSを雲間に見られました。ソユーズはわからず。残念。それでも、雲間からちょっと見えただけでもISSだとわかる、明るい輝き。あらためてすごいなと感じました。明日もISSは見ごろ。明日、明後日の方が好条件。早起き出来る方はレッツトライ。

 ISSでの野口さんの情報は、JAXAのサイトでどうぞ。応援メッセージも送れます。また、twitterで野口さんのつぶやきが投稿されます。宇宙での第一声はまだ。初ツイートを今か今かと待っているところです。
JAXA:JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在・野口総一宇宙飛行士
twitter:Astro_Soichi

 もうひとつ、ISSに滞在中の飛行士たちに、ホリディグリーティングカードを送れます。勿論野口さんにも!
NASA:Holiday Greetings to The ISS Crew

 好きなカードを選んでクリック(船外活動宇宙服を着ている写真は、前回の飛行の時の野口さんの写真だと思う)。カードが拡大されたらもう一度クリック。裏面が出てくるので、メッセージと名前(ファーストネーム)、お住まいを記入しよう。NASAの企画なので、英語で書いた方がよいと思われます。日本語だと文字化けする可能性も…。私も英語で頑張って書くよ!締め切りは…不明。年内がいいかも?(不確定情報でごめんなさい…)
by halca-kaukana057 | 2009-12-23 22:07 | 宇宙・天文
 前の記事「天文学者はロマンティストか?」で"科学を「文化」として楽しむことが出来る"と書いた。それについて、もう少し考えてみたい。今日は本ではなく、音楽から。


Lullaby of Muses II
甲斐恵美子/Lyla Records/2007

 以前から何度も話題に上げてきた、小惑星探査機「はやぶさ」への応援ジャズ組曲CDです。もともとこのCDが出たのは「はやぶさ」が打ち上げられる前、2002年のこと。その時はまだ「はやぶさ」ではなく、コードネームの「MUSES-C」とだけ呼ばれていた(日本の人工衛星・探査機は打ち上げられ、軌道に乗ってからその愛称が発表されます。最近は「かぐや」や「きずな」のように打ち上げる前から愛称を公募して決めてしまうことも)。その後、無事打ち上げられ「はやぶさ」は宇宙の大冒険へ。予想外の困難な旅路を諦めることなく飛び続ける「はやぶさ」と見守る運用チームのために、新曲を1曲追加して、さらにジャケットやライナーノートも一新したのがこの「Lullaby of Muses 2」。「はやぶさ」のこれまでの旅を映像化した「はやぶさ」物語「祈り」の音楽としても使われています。
(「祈り」について詳しくは過去の記事で:祈りよ届け、宙の向こうの「はやぶさ」へ)

 聴いていると、「祈り」の各シーンが脳内で蘇ってくる。「祈り」はもう何回観ただろう…?何回観ても同じシーンで興奮して、ハラハラして、涙がこみ上げてくる。それが映像がなくても、このCDを聴いているだけで「祈り」の各シーンが脳裏に浮かぶ。そして、そのシーンの「はやぶさ」を想って、ドキドキしたり辛くなったり。「はやぶさ」が地球に帰還するシーンで使われている「Back to my arms」なんて聴いているとヤバイです。とても切なくなる。「はやぶさ」が地球に帰還する2010年は、きっとこの曲ばっかり聴いているだろう。

 人工衛星・探査機を応援するという音楽は、世界的に見ても珍しい。今は「かぐや」のサポートソングとしてSoul'd OUTの「COZMIC TRAVEL」や、「きぼう」建設へ向かう土井隆雄宇宙飛行士への応援ソングとして山梨県立科学館が企画した「宇宙連詩・山梨版」を平原綾香さんが歌う「星つむぎの歌」(1月23日発売)も登場。この「Lullaby of Muses」がそんな今の宇宙と音楽・文化の融合のきっかけになったと思う。この「Lullaby of Muses 2」の帯に、川口淳一郎プロジェクトマネージャーがコメントを寄せているのだが、このコメントにこうあった。
「はやぶさ」で初めてできた成果の一つは、こうした文化を横断した協奏です。


 宇宙・科学と文化・芸術は、実は相性がとてもいいのではないかと私は思う。「天文学者はロマンティストか?」の記事で、「「科学」と「文化」は相反するもののように考えられるけれども、ゴールが良く分からないものを追求するという点では似ているのかもしれない。追求しようと思えば、どこまでも追及できるのだから。」と書いた。どちらも果てがない。あるひとつの謎を解明しても、また次の謎が出てくる。ひとつの作品を創っても、それが終わりじゃない。科学も文化・芸術も新しいものを創造しているから、どこまでもどこまでも続いてゆく。

 そして、科学と文化はお互いを刺激し合える分野じゃないかとも思う。宇宙の星々や月、青い地球など宇宙の姿は、これまでも芸術作品のテーマとなることが多かった。SF小説・マンガ・アニメもそのひとつに入るだろう。JAXA宇宙教育センターが企画した「日本画は宇宙を描く」という企画もあった。未知の世界だからこそ、創造力が原動力となる芸術の題材として選ばれるのだろう。

 一方、文化・芸術から科学が学ぶものもあると思う。創造上のものだった理論や技術が、科学的に証明され実現される。SF小説・マンガ・アニメに触れて科学の道を志す人も少なくはないはず。こうやって見ると、科学と文化・芸術はとても近い位置にいて、お互いを刺激し、影響しあっている分野なのではないかと思う。

 科学の話題が出ると、「文系だから…」「数学も理科も苦手だから…」「難しそうで理解できない」と触れる前から拒絶してしまう人もいる。私も元々は文系人間のため、どうしても理解できないこともある(例えば理論物理学や宇宙論。ひも理論がさっぱり分からない)。科学へのアプローチ方法はひとつじゃない。文化からも科学にアプローチする方法があるんだと私は思う。これから、その方法が広まって、文化としての「科学」、「宇宙・天文はみんなの科学」として科学を楽しむ人々が増えればいいなと思う。

 そんな宇宙と文化のコラボ作品となった「Lullaby of Muses 2」。「はやぶさ」運用チームのひとりである矢野創先生によるライナーノートも面白いです。音楽を聴きながら「はやぶさ」の旅路を振り返る。それと、「A Little bit,Little bit Dancing」のベースと、「Space Passion」のフルートが印象的。ジャズってカッコイイ。この独特のリズム感、即興…私にはない要素。クラシックにはない響きが新鮮。これまでジャズにはあまり触れたことがなかったけど、ジャスも聴きたくなってみた。
by halca-kaukana057 | 2008-01-08 22:55 | 音楽
 昨夜のNHKで放送された、フィンランド・ロヴァニエミのサンタクロース村中継はぼんやりと観ていました。私、クリスマスには全く興味も縁も無いので、録画はしたものの途中から観る始末。昨年「所さんの目がテン!」でやってた内容と被るところもあったし。番組ジャンルは違うけど、「かぐや」特番のようなグダグダなところもあったような…。と言うわけで、あまり参考にならないレビューです。

 私が注目したのは、サンタ村のことではなく、フィンランドの人々がどうやってクリスマスを迎えるか。文化が違う。クリスマスに対する考え方が違う。その違いを見せ付けられた気分だった。日本人がフィンランドのクリスマスを真似ようとしても無理(教育など他の分野でも同じ)。文化・思想の根底にあるものからして違うのだから。久々にフィンランド関連でマイナスなことを考えてしまった。

 ただ、フィンランドの人々にとって、クリスマスがどれだけ重要なイベントであるか、その想いの強さも感じた。ただのイベントではなく、家族にとって、そして国家・見知らぬ人々にとっても幸せが訪れるようにと願う。そんなことを考えていたら、以前読んだこの絵本のことを思い出した。

クリスマスのこと (ぼのぼのえほん)
いがらし みきお/竹書房

 漫画「ぼのぼの」から生まれた絵本。ラッコのぼのぼのと、森の仲間たちのクリスマスの風景を描いた、大好きな絵本のひとつ。「クリスマスは皆が幸せになるための日」という言葉が今も忘れられない。フィンランドであれ、ぼのぼのであれ、クリスマスに全く縁の無い私にもそんな気持ちを分け与えてくれるクリスマス。冷え切っていた気持ちが、ちょっと温かくなった。




 フィンランドから話がそれました。個人的には番組内でひたすら「Hyvää Joulua!(フィンランド語で"メリークリスマス")」と連呼していたこと、フィンランドの一般家庭で鈴木杏さんがジンジャークッキーを作った際、マリメッコオンパレードだったことはうれしかった点。エプロンもなべつかみも全部マリメッコのウニッコ。テーブルクロスもマリメッコだったはず。さすが国民的デザイン。マリメッコも日用品です。

 では、最後になりましたが、メリークリスマス!Hyvää Joulua!
by halca-kaukana057 | 2007-12-25 22:32 | フィンランド・Suomi/北欧


 少し前からこのバナーをサイドバーに貼り付けていたのだが、今日はこの説明をしようと思います。

 現在、著作権保護期間は日本では著作権者の死後50年間と決まっているが、これを70年に延長しようという動きがある。この著作権保護期間延長に対して、反対する署名をしようというのがこのバナーの意図です。このサイトで署名を集め、5月に国会へ提出する予定です。もし、この記事を見ている方で保護期間延長反対に同意される方は、是非署名に参加してください。リンク先で署名用の用紙と送付用の封筒をダウンロードすることが出来ます。それに署名をして、封筒のあて先へ郵送してください。詳しくはバナーリンク先で。


 まず、著作権保護期間について少し説明をします。文学や漫画、音楽、映画やドラマ・アニメなどの映像作品、絵画などの創作物には著作者が著作権を持つ権利があり、たとえお金儲けが目的でなくともその著作権者に無断で第三者に向けてその作品を鑑賞できるようにすることは禁止されています。非営利目的であれ著作権で守られた作品を鑑賞できるようにするためには、その著作権者の許可を得ないとなりません。簡単に言うと、著作者に対して使用料を払うことになります。

 しかし、著作者が死んで50年が経つ(※注1)と、その作品の著作権は消滅し、許可を得なくても自由に利用、鑑賞、第三者に向けて発表することが出来ます。例えば、著作権が切れた文学作品をネット上で自由に読めるようにする「青空文庫」や、個人によるクラシック音楽の演奏をHPで発表できるのは、この著作権保護期間が切れたために出来ること。ここで著作権保護期間が大きな問題となります。現在は50年である保護期間が70年になるとどうなるのか。自由に利用できるようになるための開始年月が、今よりも20年も長くなってしまいます。作品が著作権に守られていることによって、著作権者ならびにその家族にとっては収入を保証することが出来るが、反対に文化の発展や表現の自由を奪うものでもあるのです。

 著作権保護期間が終了すると、例えば海外文学作品の日本語訳が何種類も出版されたり、楽譜の出版が増えたりなどその作品をより気軽に、身近に利用することが出来ます。また、著名な作家でもあまり知られていなかった作品が出回るようになるメリットもあります。


 私自身この著作権保護期間延長に対してどう考えているか。私はピアノを独学で今練習しているのですが、著作権を「壁」と感じたことがあります。師もおらず師でなくとも聞いてくれる第三者もいない私にとって、ネット上で演奏を発表することは、度胸試しでもあり客観的に指摘していただける場でもあります。ところが、著作権がまだ切れていない作品だとそれが出来ない。著作権なんて無視、クソ食らえ!と発表してしまうほどの度胸も無く、とりあえず切れた作品をちまちまと発表し続けています。

 著作権を無視することはあくまで違法行為なので良くは思いませんが、「著作権の壁」をぶち壊してでも利用することにメリットもあるのではないかと思うこともあります。例えばYouTubeやGoogle Videoのような動画投稿サイト。アニメなどのテレビ番組が連日のように投稿され、テレビ局はそれを取り締まるのにかなり苦労している。その一方で、YouTubeで日本の番組を観た海外の人が、日本に面白い番組があるとその動画をブログなどで紹介する。そこからさらに多くの人がその番組を知り、文化としてどんどん世界に広まってゆく。そこで得られた反響が日本に戻ってきて製作者に伝われば、その番組はもっと面白くなるんじゃないかと。

 だからこそ、私は著作権保護期間延長が文化の発展の障壁になると考え、反対するのです。50年でも壁なのに、さらに延ばしたらその作品が文化・社会に与えるメリットはどんどんしぼんでいってしまう。ネット上で氾濫しているから厳しくするのも一つの考えかと思いますが、厳しくしたってこの流れは止まらないと思う。それよりも新しい時代の著作権のあり方を探った方が、著作者とっても利用する側にとってもいい方向に進むのではないかと思うのです。


 著作権に関して参考になるリンクは、私のはてなブックマーク「Mielenkiintoinen!」copyrightタグで随時情報収集中です。また、動画投稿サイトが文化の発展に寄与した例は子供だけじゃない!海外でも注目された「ピタゴラスイッチ」 / デジタルARENAを読んで考えました。すいません、例によって教育テレビネタで…。


(※注1)
 この50年の計算が実はちょっとややこしい。今年没後50年を迎えるシベリウスを例に挙げると、シベリウスが死去したのは1957年9月20日。それから50年後は2007年9月20日だが、著作権法により著作権保護期間が終了するのは2008年1月1日0:00.つまり、没後50年でもまだ保護期間は続いており、完全に自由に使えるようになるは来年1月1日から。
 さらに、「戦時加算」と言う例外もあって、日本が第二次世界大戦中に連合国側(戦勝国)の著作権を乱用したペナルティとして、連合国側の作品は10年程度保護期間を延長しなければならない場合もあります。ああややこしい。
by halca-kaukana057 | 2007-01-29 21:13 | 興味を持ったものいろいろ

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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