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 少し前から、新しい環境に身を置くことになった。転職したのだが、様々な理由でこれまでの職種とは全く違う仕事に就くことになった。不安は勿論あった。これまでの仕事と勝手が違うので戸惑うことも多いが、それでも今の仕事は今の仕事なりに面白いところが沢山ある。

 始め今の仕事内容を知った時に、「これなら私にも出来そうだ」と感じた。しかし、やってみると意外と難しい。なかなかぴったりの言葉が出てこなかったり、問い合わせに戸惑ったり。そんな時は上司や先輩方(私が一番下っ端なのだが)の言動を見ていると「すごい」と思う。すらすらと丁寧に仕事をこなしていく。どんなに疲れていても顧客に接する時は満面の笑顔。見かけによらずしっかりとした考えを持って仕事している人もいる。そんな仕事ぶりを見ていると、私もあんな風に仕事してみたいと思う。いいなと思ったところはマネてみたり、教えてもらったことを実践してみたり。そう簡単にうまくはいかないけれど、ここはうまくいったと評価できるところも少しずつ増えてきた。

 誰かの仕事ぶりだけでなく、その職場のシステムの部分でも「すごい」と何度も思う。子どものころ、社会見学で訪れた様々な仕事の裏側を見た時の気持ちに近いなと感じた。勿論、今私はそこの社員である訳だからいつまでもそんな呑気に構えて入られない。でも、慣れたとしてもやっぱりすごいものはすごい。その中身を知っているからこそ、ますますすごいと感じるだろう。

 このブログのタイトルどおり、「見知らぬ世界に想いを馳せ」てばかりいる私だが、想いを馳せているだけではわからないことが沢山あると感じる。実際に足を踏み入れてみなければ分からないことが。踏み入れる時の期待と不安が入り混じったドキドキ感が私は好きだ。そして、自分の世界が広がっていって、様々な見方で物事を考えられるようになるのが楽しくてたまらない。だからこそ、私は自分の五感を最大限に使って物事に当たりたい。仕事も趣味も同じ。ピアノである曲が弾けるようになって、よりその曲を楽しむことが出来るようになる。何てことないと思っていたものにも奥深さがある(例えば「人形の夢と目覚め」のように)。

 以前「naoyaグループ-naoyaの日記:自分にできないことをすごいと思う」「北の大地から送る物欲日記:『すごい』と感じる気持ち」を読んで共感したのだが、転職したことで自分も経験としてこの様に感じた。この環境に慣れたとしても、「すごい」と思う気持ちを忘れないでいたい。


 蛇足な余談。何気なくおかいつのアルバムを聴きながら書いていたのだけれど、「ふしぎはすてき」の歌詞にぴったりだ、この感覚。…どうでもいい話ですが……。
by halca-kaukana057 | 2006-07-17 21:23 | 日常/考えたこと

苦境の中の一年

 まず、本日の母との会話を。いつものように「クインテット」を観ていた私。母も隣にやってきて観ていたのだが、母の何気ない一言から全ては始まった。

母:「このピアノの人(アキラさん)、女の人みたいだね。髪長くて」
私:「うーん。でもきれいだよ」
母:「でもさ、顔はあまりよくないよ。いい男じゃないよ」
私:「そうでもないよ」
母:「いや、これだったら金八先生の方がかっこいいよ
私:「え゛え゛ぇ!武田鉄也!? アキラさんのほうがかっこいいって!!」
母:「いや、武田鉄也のほうがかっこいいね」
私:「……。」

母:「ところでこの人形、何の動物なの?」
私:「えっ?」
母:「口とんがってるし、変な顔だし、キツネ?」
私:「人間だよ…」
母:「人間には見えない
私:「……………。」

 確かに、放送開始当初の頃は私も「なにこの可愛くないキャラクタ、ハッチポッチ返せ!」と思ったものだが、観続けているうちに可愛くなってきた。見慣れないとこの番組の良さはわからないのか?それにしても武田鉄也とアキラさんを比べるなぁ!


*****


 というくだらない話は置いておいて、ここからがメインエーベンツ。今日は私の誕生日なのです。昨日は、歳はとりたくないと思っていた。実際今日になってみて少し落ち着いたが、いつものような“嬉しさ”は無い。それよりも、重み、身の引き締まる感じを覚える。社会人として自立しているはずが、この状態だ。いや、年齢は関係ないのかもしれない。スタートが少し出遅れ、まわり道をしたただけで。

 この1年はは私にとって、ひどい年だったとしか言いようがない。しかし、悪いことばかりじゃなかった。全体的には暗いけれども、かすかに光は見える。前は見えなかった光が見えてきた。この苦境の中で見つけた、一生大切にしていきたいものが幾つもある。この暗闇に入らなければ見つけることは出来なかったであろうものが。

 物事簡単にうまくいくほうがおかしい。障害が無い方が不自然だ。そう考えてしまうのは、ひねくれてしまったせいかも知れない。でも、障害だらけでも生きていける。いつかきっと光は見えてくる。時々そんなの嘘だと思うこともあるけれども、それが本当の答えじゃない。苦境の中でも光はある。こっちが本当の答えだ。

 この一年は忘れられない年になったと思う。これからの1年は何が起こるか、不安の中に心地よいドキドキ感がある。苦境はまだしばらく続くと思う。でも大丈夫と言いたい。これまでも何とかやってこれたのだから。
by halca-kaukana057 | 2005-12-25 20:19 | 日常/考えたこと
「ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)」
「ご冗談でしょう、ファインマンさん(下)」
「困ります、ファインマンさん」
(リチャード・ファインマン、大貫昌子訳、岩波現代文庫)

 読むのにかなり時間がかかったのですが、考えてみれば3冊ですから当然です。数年前に「ご冗談でしょう」を読んで以来気に入っていたのですが、「困ります」を読んでいなかったのでまとめて再読しました。

 ノーベル賞を受賞した物理学者“ファインマンさん”の奇想天外なエピソード集です。実験好きでラジオを分解したり、効率を図るために発明したりしていた子ども時代から、大学・大学院での研究で仕出かした失敗や成果、原爆開発を経て教授時代…とこう見ると普通ですが、とにかく「面白い!」エピソードばかりです。

 大学の寮でドアを盗み、原爆に関わる国家機密の入った金庫を破るなどの数多くのいたずらをし、ブラジルでサンバチームに入り…と「人生を楽しむ」ことを忘れない姿勢。ふざけているように見えるけれども、権威・権力を嫌い建前や見せ掛けの良さよりも、人やものの真実を追究できるならそれでいいという信念。「ノーベル賞を取った学者」ではなく「いち物理学者であり人間である個人」として読んだ方が面白いと思います。

 「困ります」の方は幾分シリアスなエピソードが多く、はじめの奥さん・アーリーン夫人の「人がどう思おうとかまわない!」は胸にグッと迫るものがありました。さすがのファインマンさんも頭が上がらなかったアーリーン夫人の考え方には、納得するところが多くありました。さらに、スペースシャトル・チャレンジャー号事故の調査委員のエピソードは、真理を追究することの難しさといかにそれがおろそかにされているかが強く伝わってきました。

 ところどころに物理用語が出てきますが、それよりもファインマンさんの人間性の方が魅力的に感じてしまいました。物理がわかればもっと面白く読めるのではないかと思います。
by halca-kaukana057 | 2005-10-06 21:16 | 本・読書

自閉症だった私へⅢ

「自閉症だったわたしへⅢ」 (ドナ・ウィリアムズ、河野万里子訳、新潮文庫)

 高機能自閉症である著者の手記第3弾。この本を読んでいると、著者の生きようとする強さに心を打たれる。第3弾では、同じく自閉症のパートナー・イアンとの生活を通して、「わたしの世界」から「世の中」、そして「わたしたち」の世界へと生活の幅が広がっていく。自分の意志とは関係なく行動してしまうことを「防衛心」と呼び、それから解放されるためにイアンと編み出した方法や、イアンとの結婚、そして関係を絶っていた著者の家族のことなど、著者の生きる様は本当に過酷だ。「わたしらしく」生きることがどんなに大切か、強く伝わってくる。

 自閉症を抱えながらも、他者と生きることを求めつづけるドナとイアンを、言葉では表せないほどすごいと思った。難しいけれども、読み応えのある本でした。
by halca-kaukana057 | 2005-01-23 20:49 | 本・読書

赤ひげ診療譚

「赤ひげ診療譚」(山本周五郎、新潮文庫)

 山本周五郎の作品を読むのはこれで2回目。「さぶ」もよかったけど、「赤ひげ診療譚」もいい。

 長崎へ遊学していた医生・保本登は小石川診療所で見習い医として働くことに。診療所の「赤ひげ」と呼ばれる医師・新出去定にはじめは反発していたものの、去定の人間性や診療先の人々に感銘を受け、登は成長していく。

 登の成長を読み取ることもできるし、医療のあり方を問う作品でもあると思う。作者が大事にしていたという弱者へのまなざしを、しっかりと、一方で暖かく感じることができました。読んだ後で心がすーっとする作品です。

 今後も山本周五郎は読んでいこう。時代小説に苦手意識をもっていたのに、すんなり読める。
by halca-kaukana057 | 2005-01-04 20:18 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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