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 9月に青森県立美術館でのコンサートに行ってきたのですが、このコンサートは全3回のシリーズ。2回目のチェロに引き続き、3回目のヴィオラにも行ってきました。ヴィオラ2艇とピアノ。ヴィオラですよヴィオラ!

青森県立美術館:アレコホール定期演奏会2018「Attitude~2台の弦楽器とピアノで紡ぐ音の絵~」
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 夕暮れ時の青森県立美術館。ライトアップがきれいです。

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 開演前。前回は、第3幕の前にピアノとチェロの席が用意され、客席は第1幕の前にひな壇設置して作っていました。今回は、ピアノとヴィオラ席はアレコホール中央、客席は第1幕と第4幕の前にL字に設置されていました。客席を高くするひな壇よりも、こちらの方がリラックスして聴ける感じです。それとも、ひな壇を設置するのと、客席数は変わらないのだろうか。ヴィオラだけに客席が減ったとかないよね…。

 プログラムはこちら。
・ヘンデル:オラトリオ「ソロモン」より「シバの女王の到着」
・パッヘルベル:カノン
・カール・シュターミッツ:2つのヴィオラのための6つの二重奏曲 第1番 ハ長調
・ジェレミー・コーエン:タンゴ8
・アントン・ルビンシュタイン:ソナタ ヘ短調 op.49 より 第2楽章 Andante
・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051
 /三戸誠、梯孝則(ヴィオラ)、佐藤慎悟(ピアノ)
 ヴィオラの梯さんはご存知元N響のヴィオラ奏者。

 ヴィオラ好きにはたまらない演奏会でした。ヴィオラはオーケストラでは地味、目立たない存在と言われますが(実際にネタにされていました)、こんなにもヴィオラの魅力を堪能できる作品があり、演奏を楽しみました。ルビンシュタインは三戸さんと佐藤さんの演奏です。
 プログラム最初の2つはお馴染みの曲で。超有名曲のパッヘルベルの「カノン」も、実際に演奏しているところを見ると、追いかけっこをしているのがよくわかります。

 前半の途中、ヴィオラの楽器紹介もありました。ヴァイオリンとチェロも用意して、大きさを比べます。また、オーケストラでヴィオラがどんな演奏をしているのかを、モーツァルト:交響曲第40番とラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番の冒頭を少し演奏して説明します。モーツァルトの40番は、まずヴィオラパートだけを演奏します。配布されたプログラムの裏に、譜面が書いてあるのでそれも見ながら。ひたすら同じ音を繰り返す。次にヴァイオリンとチェロのパートをピアノで弾いて、一緒に演奏すると、あのモーツァルトの40番の冒頭に。梯さんも「目立たないですね」と一言…。一方、ラフマニノフではメロディーを担当しているヴィオラ。あのピアノの冒頭を聴いて、ゾクゾクしました。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、まだ生では聴いたことがない。冒頭だけですが生で聴けて嬉しかった。実際は弦楽器は何十人といるのを、ヴィオラ2人だけで演奏したのですが、よく響いていました。すごいなぁ。

 このヴィオラ紹介だけでなく、曲の合間にも三戸さんのトークがあるのですが、よくしゃべるwあの「ヴィオラジョーク」も登場しました。「ヴィオラの方が長く燃えます」のアレ…wヴィオラの皆さんはたくましく生きているのだなぁと思ってしまいました…。

 初めて聴いたカール・シュターミッツのヴィオラ二重奏曲第1番。こんな曲です。
Duo de Violas - Stamitz - Duos nº 1
 ナクソス・ミュージック・ライブラリーにはなくて探すのに一苦労しました。YouTubeには少しありました。CDもなかなかない珍しい作品みたいです。ヴィオラのあたたかな音色に、ハ長調の朗らかさ、素直さが加わって、とても楽しい演奏でした。掛け合いももちろんのこと、2艇あるのでボウイングを見るのも楽しい。いい作品です。もっと演奏機会が増えればいいのに。

 もうひとつ気に入ったのが、アントン・ルビンシュタインのソナタ。
Rubinstein: Sonata for Viola & Piano, Op. 49. 2nd mvmnt, Andante — Camerata Pacifica
 今回は第2楽章だけでしたが、ヴィオラの落ち着きのある音色にぴったりな曲想。ピアノとの掛け合いもしっとりと。一方で、ヴィオラが饒舌にロマンティックに歌うところも。内に秘めた情熱という感じ。素敵な曲です。全曲聴いてみましたが、全曲もよかった。ヴィオラソナタにこんな素敵な作品があったんだ。嬉しい発見です。
 現代の作曲家、コーエンの「タンゴ8」は、リズミカルなタンゴ。お二人ともとても活き活きしていました。

 最後はヴィオラが主役の作品といえば、バッハのブランデンブルク協奏曲第6番。普通はチェロやヴィオラ・ダ・ガンバもありますが、今回はヴィオラ2艇とピアノの編成。この曲も、パンフレットの裏に譜面が書いてありました。カノンと同じように追いかけっこをしたり、ユニゾンで演奏したり、この曲もヴィオラがどんな動きをしているのか見て聴くのが楽しい曲でした。第2楽章のヴィオラの歌にはじんわりとした気持ちになりました。元々好きな曲ですが、ますます好きになりました。

 アンコール(三戸さん曰く「計画的アンコール」w)はこちら。
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・ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲 第2番 より 第2ワルツ
 大好きな曲です。ほの暗いメロディーにヴィオラの音色がよく合う。沁みる…。哀愁に満ちた曲ですが、どこか明るさも感じられる曲。演奏後、舞台袖(常設展の入り口)に戻る際、佐藤さんがピアノの蓋を閉めていた。これで終わりだよ、という合図でしたw
 バロックから現代まで、本当に楽しい演奏会でした。ヴィオラは素敵な楽器です。

・チェロ回:チェロ2挺の知らない世界
by halca-kaukana057 | 2018-11-08 22:51 | 音楽
 かなり前に録画して、そのまま放置していたNHK「名曲探偵アマデウス」の「バッハ:組曲第3番ニ長調」の回をようやく観ました。

NHK:クラシックミステリー 名曲探偵アマデウス:事件ファイル#56 バッハ「組曲第3番ニ長調」

 「組曲第3番ニ長調」というと何の作品だっけ?と一瞬思ってしまいますが、第2曲目は「G線上のアリア」として編曲されたあの曲といえば、メロディーが浮かんでくる人が多いかも(私もでした)。番組では亡き妻への想いと再婚で揺れる男性が、亡き妻がこの作品を通して何を伝えたかったのか…というドラマを軸に、この作品を紐解いてゆきます。「G線上のアリア」として有名な第2曲・アリアは弦楽だけの穏やかなメロディーが奏でられますが、作品全体はニ長調の華やかで祝祭的な雰囲気に溢れている。第2曲のアリアも、第1ヴァイオリンの穏やかな旋律を支えるチェロ・コントラバス・チェンバロの”通奏低音”、第2ヴァイオリンとヴィオラがそれぞれ奏でる別の旋律。別の旋律なのに組み合わせると調和する。”対位法”を得意とし、駆使したJ.S.バッハ作品の魅力が語られます。対位法ってそういうことか。「バッハ ピアノ小品集」などでこれまでJ.S.バッハの作品にピアノ演奏でも触れてきましたが、対位法、ポリフォニーが具体的にどういうことかよく理解できていなかった。ただ、古典以降の右手は旋律で左手は伴奏…とは違う。これだけはわかっていたが、それとJ.S.バッハやバロック期の作曲家たちの作品の違いを具体的に説明できなかった。ようやく、少しだけど、理解しました。今後、バッハの作品を聴いたり演奏したりする時に、楽譜をじっくりと読んでみます。

 もうひとつ興味を持ったのが、古楽器。バッハの時代の楽器を再現し、その楽器で演奏している。CDで聴いて音には親しんでいたけれど、実際どんな形の楽器なのか、現代の楽器とどう違うのか、これも詳しくは知らなかった(チェンバロを除く)。トランペットにはピストンがなく、シンプルな構造。でも、演奏するのは難しい。ティンパニにも古楽器があったことは初耳だった。今のティンパニより小さく、マレットもドラムのスティックみたいに布などが巻かれていない。どちらも、響き・音の反響は少ないけど、ストレートな、はっきりとした音がする。その音色を聴くと、現代のトランペットでバロック作品を演奏したら全然違うものに聞こえるだろうなと思う。何気なく聴いていた古楽器での演奏の音色も、今度は注意深く聴いてみよう。CDだと演奏風景が見えないからなぁ…。古楽器での演奏会に、行けたら行ってみたいなと感じました。生の音・演奏はまた違うと思うので。演奏風景も観たい。

 バッハの作品をピアノで演奏する時も、他の楽器を合わせたらどうなるかを想像してみよう。タッチの弾き分けには注意して。そんなことも思いました。


 家に管弦楽組曲全曲がちょうどあったので、聴いたのはこれ。

バッハ:管弦楽組曲(全曲)

トン・コープマン(指揮&チェンバロ)/アムステルダム・バロック・オーケストラ/BMG JAPAN


 古楽器での演奏です。トン・コープマンはオルガンの名手として知られていますが、チェンバロも演奏します。コープマンのバッハ・オルガン作品も大好きです。


 で、ちょうど17日日曜日(16日深夜)午前2時45分からNHK総合で再放送があります。見逃した方は観てみてね。
by halca-kaukana057 | 2010-10-15 22:42 | 音楽
 腕の完治まであと少し。動きも大分楽になってきました。以前までは鍵盤を押すと痛みを感じた3つの音の和音も、楽に出せるようになってきました。異常が出るまで・手術する前の状態に戻るのはまだ先になりそうですが、このまま治って、ピアノもまた楽しめたらいいなと思っています。

 さて、以前書いたグルリット「小さなロマンス」、轟千尋「おつきさまのはなし」をのんびりと弾いていますが、もう1曲増やしてみました。J.S.バッハ「メヌエット」ト長調BWV822-7(「組曲 ト短調」より).全音の「バッハ ピアノ小品集」という楽譜に入っていました。さらに、エッシェンバッハのブルグミュラー25CDにも収録されていて、気になっていた作品です。演奏時間1分程度のとても可愛らしい作品です。

バッハ ピアノ小品集 解説付

全音楽譜出版社





 楽譜もシンプルですが、右手のメロディーと左手の伴奏が呼応している。さらに、スラー、ノンスラー、スタッカートなどのバロック作品特有のタッチも弾き分けないと、平坦な演奏になってしまう。簡単そうに見えて、弾いてみるとスラーなどであれ?と思うところが多々。さらに、久々にバロック作品(ピアノそのものも)を弾いたため、右と左の指の動きがギクシャク。右を動かそうとすると左が動かない。まさにピアノを始めたばかりの頃に戻ってしまったみたい。…これは厳しい。

 以前のようにとことん練習して、自分の演奏を客観的に聴いて…というのは、今はお休みすることにします。ロジカルなバッハ作品も、誰かに演奏されることを想定して書かれた作品。一般家庭にピアノが普及するのはもう少し後の時代だけれども、バッハの時代も貴族たちがミニコンサートを開いたりして音楽を楽しんでいた。勿論、フーガや対位法のことも理解して演奏する必要があるのだろうけど、今は置いておいて、音楽そのものを、演奏そのものを楽しんでみようと思う。しかも、あえてバッハ作品で。どうなるだろう?

 このト長調のメヌエットの前には、ト短調のメヌエット822-5,822-6があるのですが、この2曲は左右の旋律が入れ替わっている不思議な曲。面白いな。さらに、この「バッハ ピアノ小品集」には「6つの小さなプレリュード」も収録。もう少しバロックの感覚がつかめたら、こっちも奏でてみたい作品があるのでやってみようかな。

 ロマン派…主にグルリットからも新しい曲を選びたいのですが、まずはバッハから。

・過去関連記事:月が語る物語とは? 十五夜・満月と「おつきさまのはなし」
by halca-kaukana057 | 2010-10-08 23:14 | 奏でること・うたうこと
 10月に入り、すっかり秋です。公園の木々が色づき始めています。今日は天気がよかったので、そんな木々のある風景をボーっと眺めていました。また、雨が降るごとに秋が深まっていると感じます。小春日和の晴れた日もいいですが、秋は雨の日もいいなと感じます。そんな秋の日に聴きたいこの作品。


 J.S.バッハ:三重協奏曲(フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲) イ短調 BWV1044

 バッハ作品の中でも特に好きなのがこの作品。その名の通り、フルートとヴァイオリン、チェンバロが独奏パートを持っています。しかもそれぞれの独奏パートが複雑に絡み合っている。バッハ作品は器楽曲も大編成の作品も好きだけれども、こんないくつかの楽器が独奏パートを持って、弦楽合奏と通奏低音の伴奏をバックに演奏される作品が特に好きです。

 この「三重協奏曲」BWV1044は、バッハが過去に作曲した作品に手を入れて新しい作品として出した作品…「パロディ手法」とも呼ばれる作品のひとつなのだそう。1・3楽章は「前奏曲とフーガ」イ短調BWV894が元になっている。第2楽章もオルガン作品である「トリオ・ソナタ」第3番ニ短調BWV527の第2楽章が元。どれも全部ちゃんと聴いたことが無いのだが、過去の作品から新しい音楽を生み出す。まさに温故知新。バッハの作品は膨大にありますが、過去の作品をそのままにせず見直すところが凄い。こう編曲したらどうかな、フーガも変形してみよう…なんて考えながらバッハが作曲していた姿を想像してみたり。

 この作品の聴き所は、やはりフルートパートだと感じます。伸びやかに、優しく温かな音色で歌うフルート。ヴァイオリンやチェンバロもいいのですが、木管楽器特有の音色が目立ち、伴奏の中で引き立っている。しかもイ短調という調性が、落ち着いていて秋に合うなぁと感じます。フルートだけじゃなくて伴奏もいいなぁと感じます。


 聴いたのはこちら
J.S.バッハ:ブランデルブルク協奏曲(全曲)
ラインハルト・ゲーベル指揮ムジカ・アンティクヮ・ケルン/ユニバーサル・ミュージック・クラシック

 「ブランデンブルク~」では爽快な感じだったのですが、この作品ではさらりとした陰鬱さに。その中で際立つフルート。いいですね。

バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番

ペライア(マレイ) / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル


 こちらはペライアによるピアノ版。チェンバロがピアノになってます。でも、作品のよさは変わりません!

 ニコニコ動画にもありました。全楽章通してです。
 クラウディア・ルーファ(フラウト・トラヴェルソ)、フランチェスカ・ヴィカーリ(ヴァイオリン)、リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)/リナルド・アレッサンドリー指揮,ニコンチェルト・イタリアーノ

by halca-kaukana057 | 2010-10-05 23:33 | 音楽
 地域によってはそろそろ梅雨の訪れが感じられるところもあるかと思いますが、私の住む地域は爽やかな晴天の日が続いています。空も風も爽やか。日差しも強すぎず弱すぎず。本当に気持ちのいい毎日です。そんな今日この頃、このCDがお気に入りです。



J.S.バッハ:ブランデルブルク協奏曲(全曲)

ラインハルト・ゲーベル指揮 ムジカ・アンティクヮ・ケルン ユニバーサル ミュージック クラシック



 「三重協奏曲(フルート、ヴァイオリン、チェンバロのための協奏曲)」イ短調BWV1044のチェンバロでの演奏された盤を探していて、このCDにありついた。ブランデンブルク協奏曲も全6曲付いてくるのか…とその程度にしか思わず注文して聴いてみたのですが、凄かった。今まで「ブランデンブルク協奏曲」を癒し系の作品ぐらいにしか思っていなかった(J.S.バッハ大先生、申し訳ありませんでした!)のですが、見事にイメージがひっくり返った。

 古楽器での演奏ですが、とても溌剌としていて活き活きしています。「ブランデンブルク」では一番有名な第5番ニ長調も、メロディーを歌うフルート・トラヴェルソがとても柔らかく、温かく、つややかな音をしている。そして、どの曲でも弦が明瞭。なのに出しゃばる感じではない。それぞれの楽器を活かし、競い、協力し、ひとつの音楽を作ろうと各々のパートが絡み合っている。J.S.バッハの作品を、こんな新鮮な音色で、演奏で聴いたのは初めて。まさに今の季節にピッタリです。

 ライナーノートの「ムジカ・アンティクヮ・ケルンの演奏解釈について」も興味深い内容です。スコアがあっても、300年も経つとその解釈も様々。更に、そのスコア自体も版が色々ある。そこから音楽を読み解き、300年前バッハが、楽士たちがどのように奏でていたのかを想像するのは面白い。この「演奏解釈について」でゲーベルが最後に記した一文がまた凄い。
バッハは35歳で冷たい記念碑になってしまったのではない。われわれが彼を居間にむかえ入れる今、彼は300歳を越える老人なのだ。これを忘れてはならない。

 バッハの音楽は、300年経った今も生きている。私もそのことを忘れないようにしよう。勿論、他の作曲家の作品でも。

 本来のお目当てだったBWV1044も、楽しみました。BWV1044に関しては、他の演奏と合わせて別記事にしようかなと思っています。あくまで予定ですが。ただ、このBWV1044は本当に好きな作品です。
by halca-kaukana057 | 2010-06-04 22:37 | 音楽

モノラルの空気感

 色々なことがあって疲れている今日この頃。そんな今日にピッタリのCDを。

バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

カザルス(パブロ) / TOSHIBA-EMI LIMITED(TO)(M)



 バッハの無伴奏チェロ組曲を、カザルスの演奏で。先日、カザルスのホワイトハウス・コンサートのCDから書いたのですが、今度はバッハ。最近カザルスが気に入ってます。
 このCDを聴いて、気づいたのがモノラル録音の空気感。これまで、モノラル録音にはあまり親しめず、避けて通るような態度でいました(ごめんなさい)。ところが、このカザルスのバッハを聴いていると、むしろモノラルの方がいいんじゃないかと思えます。チェロの弦がこすれる音、うなるような深い低音。クリアーなステレオ録音もいいですが、ちょっと曇っているモノラル録音だからこそ伝えられるものもあるのではないかと感じました。チェロの音の温かみや、渋い音など。そして、この録音がされた1930年代という時代。時間や場所、空気を飛び越えて、今私の耳に流れてくる音楽に、聴けてよかったなと感じずにはいられません。古い録音でも、後世に残すことの出来る技術に感謝です。

 まだ1枚目の途中までしか聴いていないので、今日の感想はここまで。
by halca-kaukana057 | 2010-03-25 22:00 | 音楽
 まだ梅雨が明けません。毎日曇っていて、青空も星空もたまにしか仰げない。こうなってくると気分まで落ちこんできてしまいます。そんな時は音楽で気分転換。梅雨の雲を吹き飛ばす爽やかな曲が聴きたいけれども、カラッと明るい、朗らかで煌びやかな曲を聴く気にもなれない…。と思ってCD棚を見ていたら、目に留まったのがこれ。

バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番
マレイ・ペライア(p・指揮)/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ/ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

 聴いているのは、このCDに収められているJ.S.バッハ「フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲(三重協奏曲)イ短調BWV1044」。

 私は、バッハの協奏曲が好きだ。「ゴルドベルク変奏曲」や「無伴奏チェロ組曲」などの器楽曲も好きだけれども、色々な楽器が鳴っている方が、バッハの旋律の絡み合い、追いかけっこをより楽しみながら聴けると感じている。ピアノとフルート、ヴァイオリン、弦楽合奏がそれぞれ調和しつつ、それぞれの楽器のよさも楽しめる。この曲を聴いていると、フルートの音色って魅力的だなと思う。柔らかくて、温かい。短調の曲でしっとりと暗く、落ち着いているけれども、どこか温かく爽やか。フルートと弦楽合奏のおかげだと思った。

 今日も梅雨の雨が降る。でも、この曲を聴いていたら、すがすがしい夏の雨のように思えてきた。梅雨明けと夏の空・星空を楽しめることを心待ちにして。

 と言うわけで、まだまだバッハ他バロック作品を中心に聴いている日々が続いています。ちなみに、このCD、実はジャケ買いしました。ペライアの笑顔にやられました…。一緒に収録されている「イタリア協奏曲」も聴きたかったのも理由ではありますが。「イタリア協奏曲」もいいです。曲そのものも、このペライアの演奏も楽しくて好きです。
by halca-kaukana057 | 2009-07-25 22:01 | 音楽

バロック音楽と歴史

 少し前の「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」を観に行って以来、バロック期の音楽と歴史と民俗に興味を持っている。バッハやテレマンなどのバロック音楽を聴いたり弾いたりするのにも、その時代、社会はどんな状況だったのかとか、人々はどんな暮らしをしていたのかとか、音楽以外の芸術文化にはどんなものが合ったのだろうか、などなど。ヨーロッパ史全体への興味もあるのだが、全体だとあまりにも広範囲すぎて、今のところバロック期の辺り。学生時代から世界史は好きで、高校でも世界史を選択していたのだが、忘れていることが多すぎて絶望した。まぁ、高校の時は受験のための勉強というのもあったからなぁ…。

 「ピアノ・マスターワークス」もJ.S.バッハを中心に聴いている。特に聴いているのが2・3枚目のアンドラーシュ・シフ&ヨーロッパ室内管弦楽団によるピアノ協奏曲。バッハの鍵盤作品は、あまり聴いたことが無いのでチェンバロで演奏したものを聴きたいのだが、ピアノで演奏してもいいなと思うようになった。バロック期には無かった現代のピアノ。時代・楽器が変わっても、バロック作品は演奏され続ける。演奏され続け、後世へその魅力が伝えられてゆく。楽器が変わったことで、また違う味わいや魅力も感じられるようになった。音楽って凄いなと思う。

 「静物画の秘密展」でバロック期は思ったよりも活き活きしている時代だったのだなと感じたのだが、このシフのバッハピアノ協奏曲を聴いていてもそう思う。とても活き活きしている。バッハの音楽は主に宮廷向きだったようだけど、人々はこの音楽を聴いて、演奏して、楽しんでいたんだろうなと思うと今に通じるものを感じる。音楽で楽しむのは、いつの時代も変わりないのかもしれない。色んな事情・意図で作曲された作品もあるけれども、それも歴史だ。

 まとまらない文章ですが、バロック音楽についてつらつらと思ったことでした。

以前の記事:
バロック期ヨーロッパのはかなさと躍動感 「静物画の秘密展」

再び、ずっしりCD50枚 ピアノ・マスターワークス箱購入
 バロックと言うことで、ドイツ・ハルモニア・ムンディ50枚ボックスも聴いてます。
by halca-kaukana057 | 2009-06-29 22:49 | 音楽
 この記事はどのカテゴリに入れたらいいのか迷ったのですが…一応ピアノに関係すると言うことで、こっちに入れておきます。

 NHK教育テレビで放送中の「スーパーピアノレッスン」。これまで、ミシェル・ダルベルトのロマン派や、この間まで放送していたマリア・ジョアン・ピリス(番組では"ピレシュ"と表記してた)など、たとえレベルや練習している曲は違っても勉強になるので観ていました。そして、昨日からの新シリーズが、私にとってストライクゾーンど真ん中でした。アンドラーシュ・シフによる、ベートーヴェンのピアノ協奏曲。シフ…大好きなピアニストのひとりです。バッハも、モーツァルトも、シューベルトも。そのシフが講師とは。これは毎回観ざるを得ない。ベートーヴェンのピアノ協奏曲なんてまず一生かかっても弾くつもりもない(むしろ弾けない)のですが、どう曲を読み込んで、音にしていったらいいのか。学んでいきたい。ベートーヴェンのピアノ協奏曲も、あまりじっくり聴いたことがない。この際だから、全部聴いてみよう。

 テキストも買っておこうかな。
NHKスーパーピアノレッスン シフと挑むベートーベンの協奏曲 2008年12月〜2009年3月
日本放送出版協会/2008
 5人の若いピアニストがレッスンを受けるのだが、日本からは小菅優が参加。フィンランドから、ユーホ・ポヨネンというピアニストも。初めて聞く名前。こっちも楽しみ。





 シフというと、このCDが欲しくてたまらないのです。
HMV:J.S.Bach 鍵盤楽器のための作品集 アンドラーシュ・シフ(12CD)
 シフのバッハを堪能できる12枚。インヴェンションも平均律も、ゴルトベルクも入ってるよ。お得なBOX。ほ、欲しい。

 ついでにこれも…。
HMV:ピアノ・マスターワークス(50CD)
 ピアノ名曲を50枚のBoxで。演奏者も、シフにヴィルヘルム・ケンプに、ゼルキン、ギレリス、アラウ、バックハウス…と豪華。自分用クリスマスプレゼントに買ってしまおうか…。

最近のピアノ練習 More
by halca-kaukana057 | 2008-12-21 21:36 | 奏でること・うたうこと
 バッハの「フーガの技法」が聴きたくて、図書館で探していたらこのCDが出てきた。

バッハ:オルガン作品全集
ヘルムート・ヴァルヒャ/ポリドール


 この全集の3巻だけ借りようと思ったのに、司書さんが全部まとめて貸してくれた。分割して貸し出せないらしい。と言うことで、全12枚のCDを借りてきてしまった。せっかくだから全部聴こうと、現在バッハオルガン祭り開催中。バッハとオルガンは切っても切れない関係にあるのに、これまであまりオルガン曲を聴いたことがなかった。12枚みっちり聴こう。


 バッハの作品の中でもとても好きな曲である「目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ」BWV645も入ってます(11枚目)。「目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ」(2006.11.16)の記事で聴いたマリーニクレール・アラン盤と比べると、落ち着いた音がする。くすんだ、渋い音。遠くから聞こえてくるよう。作品そのものも、オルガンという楽器もスケールの大きなものだと私は思うのだが、聴いているとホッとする。

 2枚目の「パッサカリア ハ短調」BWV582も旋律の絡みと、響きに惹かれる。響きが現代的?と感じるところも。オルガンって不思議な楽器だと思う。教会には全く縁が無いのだが、一度実物と演奏しているところを目の前で見たいと思う。
by halca-kaukana057 | 2008-11-06 21:42 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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