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宇宙飛行士のお仕事

 昨日は、一時帰国中の山崎直子宇宙飛行士のTV出演が多くありました。朝は日テレ「ズームインSUPER」、TBS「はなまるマーケット」。夜はNHK「ニュースウォッチ9」。その他表敬訪問もあったので夜はお疲れのようでしたが、興味深いお話を聞けました。

 特に面白かったのが「はなまるマーケット」。主婦向けの情報番組で、どうなるんだ…と思いきや、いい意味で予想を裏切ってくれました。山崎さんのイメージとして固定しているような気がする「女性として」「母親として」の話よりも、「宇宙飛行士として」のお話が多く、宇宙好きな人もあまり興味を持っていなかった人にも、わかりやすく面白い内容だったと思います。
 ISSでの生活については、定番の地球はどう見えたか、無重量ってどんな感じ?、打ち上げはどうでした?いつ宇宙飛行士になろうと決意したのですか?などの質問の他に、ISSに持っていったものや山崎さんご自身が撮影した写真を使って説明。ISSで着る服に関しては、マジックテープがついていてペンやノートをとめることができる工夫や、無重量では体液が上半身に上ってしまうためウエストも変化してしまうのに対応してサイズを変えられる工夫をしてあることについて説明されていました。なるほど。ミッションについても、ロボットアームの操作での苦労話も。ロボットアームは細長いが、運ぶコンテナ「レオナルド」は大きく重い(無重量でも質量はある)。そのため、ちょっとでも振動を与えるとグラグラしてしまう。さらに空気がないので、なかなか振動がおさまらないところに苦労されたと話していました。これは実際にやってみないとわからないお話です。
 出演者や視聴者からの質問もよかった。「無重量では食べたものは、胃の中でどうなるの?」の質問に、胃が浮いてしまうので、脳が満腹だと判断してしまい、空腹をなかなか感じなかったと。でも、慣れてくるとお腹すいて、ご飯を食べられたと。慣れてくるというのが凄い。また、「くしゃみをしたらどうなるの?」。ISSは無重量のため、チリやホコリが浮いてくしゃみが出やすい。作用・反作用でくしゃみで飛んでいくなんてことはなかったが、大きなくしゃみなら飛んでいくかも、と。そうか…ハウスダストアレルギーの人は要注意ですね(私も含めて)。
 ゲストがお気に入りのお菓子などを紹介し、食べる「おめざ」のコーナーでは、ヤマザキの「宇宙日本食羊羹」がw山崎さんも食べましたw海外のクルーにも好評だったそう。欧米人は甘い小豆が苦手だと聞いたことがあるのですが、宇宙で味覚が変わったのかな?好評で何よりです。

 時間もたっぷり取ってくれて、じっくりとお話が聞けました。ただの主婦向け情報番組だと思っていたのに、やるな「はなまるマーケット」!そういえば、何年も前に毛利衛さんも出演されたことがあった。事実上宇宙飛行士を引退した後だったが、その時の経験が役に立った…のかもw

 NHK「ニュースウォッチ9」では、定番の話題のほかに、スペースシャトルの映像通信用アンテナである「Kuアンテナ」が故障してしまった話も。苦労話は興味深いです。実際に軌道上で使ったスケジュール表に、直筆メモも。事細かに作業の注意点が書いてあるのかな…と思いきや、景色がきれいだったとか、食べたものメモとかw生活感溢れてますw

 今回のTV出演は、宇宙飛行士の仕事に迫れるものが多かったと思います。宇宙飛行士をヒーロー・ヒロイン・英雄扱いする時代は、もう終わったと思います。日本人飛行士もどんどん宇宙に行って、ISSに長期滞在して、仕事している。ただ宇宙に行くのが目的なのではなく、宇宙で何をするのか、宇宙でどんな仕事をするのか。こういう情報がどんどん流れていって欲しいなと思います。ISSは、厳しい環境で、日常からかけ離れていて、限られた人しか行けない。でも、「仕事場」である。私たちが仕事しているのと同じように、宇宙飛行士にとってはISSでの作業が仕事なのだ。何十年かかるかわからないけど、南極観測隊ぐらいに、もう少し日常に近く、それなりに多くの人が、様々な分野の人が行けるようになって欲しいと思います。そして、各々の視点で、宇宙でどんな仕事をしてきたか、魅力的なところ、苦労したところ、さらにどんなことができると思うかなどについて話してくれればなぁ…と思います。

 そのためにも、これから日本が、友人宇宙開発をどうするのか、どう進めていくのか、はっきり決めて欲しいと思います。アメリカに振り回されっぱなしではない、日本として何がやりたいのか、何を目標にするのかを。

 そんな話も関係する「スペースシャトルの落日」(松浦晋也:著)について、近日中に書こうと思います。重い内容になりそうです…。
by halca-kaukana057 | 2010-05-21 22:43 | 宇宙・天文
 まずは、山崎直子宇宙飛行士らSTS-131クルーを乗せて、スペースシャトル・ディスカバリーが昨夜無事帰還しました。お帰りなさい!!

JAXA:山崎宇宙飛行士搭乗のスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-131/19A)の着陸について
朝日新聞:山崎さん搭乗のシャトル帰還 「重力の強さ感じる」
朝日新聞:「ママお疲れさま」優希ちゃん花束 山崎さん家族と再会
sorae.jp:山崎直子さん搭乗のディスカバリー、ケネディ宇宙センターに着陸
時事通信:山崎さんシャトル帰還=日本人最後、一時代に幕-米ケネディ宇宙センター

 一昨日は天候が悪く帰還延期。昨日も1回目のチャンスは逃し、フロリダに降りられるのか、それともエドワーズ空軍基地か…と思っていたのですが、私の体調が思わしくなく、帰還中継を見届けるのは「NO GO」を自分自身に出しました…。一方シャトルは2度目のケネディ宇宙センター着陸で「GO」.たっぷり寝て体調も回復し、朝一番に帰還のニュースをチェックして、嬉しくなりました。

 入院中も、テレビや新聞で山崎さんの活躍を観て、勇気付けられました。ただ、ネットから離れていて、山崎さんの本来のミッション…多目的補給モジュール「レオナルド」をロボットアームでISSに取り付け、実験ラックなどをISSに運ぶ際の作業に関する主担当者である「物資移送責任者(ロードマスター)」を務めること…がテレビのニュースだけでは伝わりにくかったと感じています。山崎さんのご家族の絆や、「ママさん飛行士」としての紹介、ISS長期滞在中の野口宇宙飛行士との対面による「2人の日本人が宇宙に初めて滞在」という話題も興味深いです。宇宙開発の中にある人々の努力や人間そのものを伺えることは、宇宙開発に興味を持つ機会になっていいのですが、それだけではちょっと物足りない。ただ「宇宙に行った」だけでなく、「宇宙で何をしているのか」「宇宙で何が出来るのか」「これから何をしようとしているのか」にもっと突っ込もうよと感じていました。

 スペースシャトルは今年で引退。日本人宇宙飛行士のシャトル搭乗も、今回が最後です。1992年、STS-47・エンデバーに登場した毛利衛さんからずっとお世話になってきたシャトル。コストや安全性の問題があるので仕方ありませんが、シャトルで宇宙へ行き、活躍している日本人飛行士の姿に憧れた子供時代を過ごしてきた私は(「アポロ世代」に対して「シャトル世代」とでも言いましょうか)、ちょっと寂しい気もします。

増補 スペースシャトルの落日 (ちくま文庫)

松浦 晋也 / 筑摩書房


と言うことで、シャトル関連でこの本を買ったのですが、まだ読んでません…。ちょっと気が重くて。でも、現実を見るために読もう。


*****


 さて、帰還というと気になる、小惑星探査機「はやぶさ」。小惑星「イトカワ」のサンプルが入っている(かもしれない)カプセルを切り離し、地球に帰還させる日時が決まりました!!

JAXA:小惑星探査機「はやぶさ」搭載カプセルの地球帰還について
カプセルの再突入の日時は、現在の計算によると、平成22年6月13日、日本時間23時頃(協定世界時14時頃)、着陸場所は豪州ウーメラ立入制限区域の予定です。


sorae.jp:小惑星探査機「はやぶさ」、カプセルの帰還は6月13日
毎日新聞:はやぶさ:6月13日帰還 7年間45億キロの旅終え
朝日新聞:小惑星探査機「はやぶさ」、6月13日に大気圏再突入

 6月13日ですよ…!!日本時間23時頃。これは盛り上がりそうです。再突入の3時間前にカプセルを分離し、オーストラリアのウーメラ砂漠に落下させます。ウーメラ砂漠の「立入制限区域」は広いとはいえ、地球から離れた場所から狙った位置に落とすのはとても難しいと思う。ソユーズ宇宙船や、アポロ宇宙船のカプセルが帰還するのと同じような感じではあるけれども、軌道を修正する「はやぶさ」のイオンエンジンのことを考えると、簡単には思えない。最後の最後まで、気が抜けません。引き続き応援しています。還っておいで、はやぶさ!!

 で、twitterのはやぶさアカウントが面白すぎる件。ソーラーセイル「イカロス」のアカウントとほのぼのと会話したり、ボケつっこみ漫才をやらされそうになったり…。楽しいです。5月に打ち上げられる「イカロス」は、少しの間、「はやぶさ」と共に宇宙を飛びます。そして6月13日、どうなるか…。楽しみでもあり、ハンカチ用意の切なさもあり…。
twitter:Hayabusa_JAXA はやぶさ帰還ブログ
twitter:ikaroskun イカロス君

 描いて送ると言っていた「はやぶさ」帰還応援メッセージイラスト、まだ描いてません。いい構図が思い浮かばない…。
by halca-kaukana057 | 2010-04-21 22:29 | 宇宙・天文

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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